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2017年2月27日 (月)

涙腺ゆるんでます

みなさんこんばんは。

今日はちょっとウルウルしちゃったことをお話します。

先日、土曜日からのお産が日曜日になっても進まず、色々な判断のもと済生会にお願いすることになりました。
今回も済生会での出産に立ち会わせていただき、無事に赤ちゃんが産まれるのをお母さんのそばで見守ることができました。

済生会から帰ってきたのは日曜日の早朝でした。
そしたらイモちゃんから今から帰るねメール。大学が春休みなので、バイトを3日お休みもらい帰ることにしたとのこと。
朝、駅にイモちゃんを迎えに行き賑やかに過ごしました。
そして夕方。
さすがに徹夜明けなので、レンタルのDVDを観ながら私はウトウト
(( _ _ ))..zzzZZ
すると、オトメちゃんとイモちゃんが買い物に出かけちゃいました。
私は本格的に夢の中へ。

しばらくすると2人が帰ってきて・・

ハッピーバースデーの歌と共に、ケーキとケンタッキーのチキンを用意してくれました。 2月21日の私の誕生日を少し遅れてお祝いしてくれたのです。

それを見た途端、まるで子供みたいにポロポロ涙が出てきてしまいました。

そのサプライズが嬉しかったのは当然ですが、助産院でできなかったお産のことがずっと心のどこかに引っかかっていたんです。
もっと私に力があれば良かった?私に技術があれば転院は必要なかった?転院の判断は早すぎた?転院が決まった時の妊婦さんの寂しそうな様子、済生会の分娩室でか細い声で帰っちゃうんですかと聞いた妊婦さんの様子、手を握って励まして一緒に誕生を見守った時間。出来事を何度も何度も反芻し、もしかしたら・・助産院でも・・イヤイヤ絶対に転院は正解だったハズと、心の中で堂々巡り。
甘い判断や感傷的な診断は、絶対に許されないんです。
済生会での出産だったから、無事に産ぶ声を聞けたんです。
そんなことわかりきっているのに、いつまでも心の中はくすぶり続け、そんな自分が嫌で嫌でたまらなくて。
でも、そんな私を母と呼び喜ばせてくれる娘達の存在が嬉しくてそして助産師の先輩としては情けなくて、色々な感情がごちゃ混ぜになった涙でした。

そして今日、産後のママさんのところへ面会に行きました。
私を見て嬉しそうに微笑んでくれたママさんの笑顔を見て、私は不覚にもまたまた涙が溢れてきました。
ヤバイ!涙腺ゆるんでる。

この笑顔を見ることができて良かった。
助産院だろうが病院の中だろうが、私はこの笑顔を見る為にお産をやっているんです。
いつもお産の時に思うのです。苦しそうな妊婦さんの顔を見ながら、私はこの顔を数時間後に笑顔にできるのか?悲しみに沈んだ顔にしてしまうのか?
選択肢は笑顔にする!のみなんです。
その為に自分にできることをするだけ。

だから、彼女の笑顔を見てやっと私は今回の転院を自分に納得させられたし自分を許すことができました。

歳のせいなのか何なのか、すごく涙もろくなってる気がします(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
これからも喜びの涙はたくさんたくさん流していきたいですし、たくさん見たいです!^_^


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2017年2月 9日 (木)

椎の木のように。

みなさんこんにちは。

先日2月7日は私がイモちゃんを産んで20年目の日でした。

テレビ見ていたら、2月7日は聖徳太子の生誕日だそうです。オトメちゃんは12月23日で天皇誕生日です。
なんか二人共すごい日に産んじゃったなって嬉しくて、テレビ画面を写メっちゃいました。笑

イモちゃんが20歳になり、これで私の育児もひと段落です。長いようであっと言う間の日々でした。

家事・育児・仕事に追われる日々だったり、些細なことで親子喧嘩したり、国内海外旅行したり・・・笑って笑って怒って泣いてまた笑って、忙しく幸せな20年でした。

こんないい加減な母親の私でも、娘達は本当に真っ直ぐに育ってくれました。むしろいい加減な母親だからこそなのかもしれません。
私の言う真っ直ぐは、一直線て意味ではありません。
時に曲がり、時に捻れながらも、上に伸びるつる性植物のイメージです。

助産院の駐車場に一本の大きな木があります。
椎の木です。
移転して4年たち、二階の窓を隠す程になりました。
私は、その木にジャスミンの枝を絡ませてます。
今年はやっとジャスミンが木の上までツルを伸ばして、5月にはきっと椎の木からジャスミンの花の香りが一斉に薫ってくるでしょう。

椎の木自体は地味な大木です。
見応えある花も咲かず、美味しい実もなりません。
けれども、椎の木は山鳩に巣を提供し椎の実(ドングリです)は美味しく食べることもできるそうです。

話は横道に逸れましたが、私は自分と子供達がその椎の木とジャスミンに似てると思います。

椎の木の私はただ黙々と大きくなり、木陰を作り鳩が作る巣でヒナが孵るのを見守り、ジャスミンがツルを伸ばせばそのツルを支える枝を提供します。
そのジャスミンは、小さな苗のうちこそ木に絡むように誘導が必要ですが、大きくなったらいつの間にか支えなんて必要とせず、手の届かないテッペンまで芽を伸ばし、心地よい香りを漂わせてくれます。真っ直ぐ上に上に伸びて・・・。

椎の木は、枝はジャスミンを支える為にあると思ってたのに、いつの間にか椎の木自身がジャスミンの香りに包まれ、自分にはないものを得ることができます。
ジャスミンの枝の一部は地を這いながら別の方向に伸び、また別の壁や木に寄り添おうとしていきます。

そんな椎の木とジャスミンの姿に、私は自分と子供達を投影せずにはいられません。
いつか椎の木が朽ち果てても、きっとジャスミンは他の場所でしっかりとツルを伸ばして、相変わらず心地よい香りを放ってくれるはずです。

そして、そして。

椎の木に巣を作りヒナを産み巣立たせる山鳩は、おしか助産院で出産される皆様です。
たくさんのヒナが巣立ち、またこの場所に羽を休めに来てくれるのを椎の木は同じ場所で待っています。

ここに根を張ってるから、どこにも行か(行け⁈)ないんです(^^)

先日7日は20年目の分娩日。
イモちゃんを産んで、イモちゃんのお母さんになって本当に良かったなって、思います。
それと同じくらい、助産院をやっていて良かったなって、思います。


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2017年2月 3日 (金)

1月のお産

みなさんこんにちは。

今年のお産は、1月の予定の方がバタバタと続けて出産されるというスタートでした。
それぞれが本当に頑張ってくれ、とてもいいお産で、嬉しい一年の始まりです。

その内の一人の方のお産のことを今日はお伝えしたいと思います。

妊娠中少し体重が増えてしまった以外は問題なく、おっとりとした話し方が可愛らしいその妊婦さんは、初めての出産に助産院を選んで下さいました。
妊娠中も、初めてのことだらけで不安もあったと思います。
途中から助産院に転院されたので、コミュニケーションを取る為にも診察は時間をかけ、できる限り不安のない妊娠生活を送っていただこうと思いました。

妊娠も後期にさしかかったそんなある日、内診した後に出血がありました。
おしるしとは違う赤い出血。
しかし、出血はすぐに止りました。
エコーで見ても、胎盤のトラブルではなさそう。
赤ちゃんも元気。
少し様子みて、落ち着いてることを確認して帰宅していただきました。
次の診察日には、全く問題なし。
できれば予定日前にお産になるといいねぇ。赤ちゃんあんまりおっきくなり過ぎないといいねぇなんて話をしました。
そして数日後、お腹が張ってる⁈ということで来院。
内診したら、またまた出血。万が一も考え、そのまま済生会病院で診ていただくことにしました。
結果は今のところ、緊急性はなし。
でも、いつ何があってもいいように帝王切開の前に調べる血液検査などをやって下さいました。
私は、胎盤早期剥離かな?そのまま帝王切開かな?と思ってましたので、少し彼女を不安にさせてしまったかもしれません。
けど、彼女はその後も助産院での分娩を希望してくれました。
数日後の済生会での再診で、赤ちゃんが大きいかもしれないとのことで、骨盤のレントゲンを撮っていただき、赤ちゃんの頭と骨盤のサイズに問題はなしとのことでした。
主治医の先生から助産院にお電話をいただき、1週間後の次回健診までに産まれるようなら助産院での出産、それを過ぎるようなら予定日を超過するので赤ちゃんが大きそうなこともあり病院で誘発しましょう、ということになりました。

その日から、彼女は本当に頑張りました。

病院の先生も、自然に陣痛が来るようにと久能山の階段の昇り降りを勧めて下さいました。
静岡の方ならご存知かもしれませんが、久能山東照宮の階段は山を登る階段です。
普通の人でもけっこうキツいので妊婦さんにはかなりハードなんです。
でも、そのハードさが陣痛をおこすには必要なんです。

来る日も来る日も彼女は久能山に行ってくれました。

最初は1時間くらいかけてハアハア登ってたそうですが、何度目かには20分位で登ってしまったようです。
さらには、1歳になる姪っ子ちゃんを抱いて登るという荒技までやってのけてくれました。

久能山から帰った後は必ず助産院に寄り内診します。
今日は山を2往復したよとか話しながら、お腹の張りと赤ちゃんの心拍をチェックし、子宮口の開きを確認します。

毎日のように彼女に会い、内診し、ツボを刺激し、なかなか開かない子宮口を刺激する日々。
その間、2人の方が無事出産。
彼女にもお産の波が伝わることを祈らずにはいられませんでした。

いよいよ、明後日は済生会に行く日になりました。
子宮口は少しづつですが、緩んできています。
赤ちゃんはまだまだ下がってはきていないのですが、お腹も何だか張っている感じ。
もしかしたらいけるかも!
後は彼女の陣痛が強くなるのを待つだけです。
お家で様子みていただくことにしました。

そして済生会に行く前日。
彼女に本格的な陣痛が始まりました。

お昼に入院したことを済生会に連絡しました。
主治医の先生が「陣痛きて良かったね〜。じゃあ助産院で頑張って。産まれなければ、いつでも帝王切開できる検査はしてありますから受け入れられます。」と言って下さり、本当に安心で嬉しくて頭の下がる思いでした。

入院してからは、すぐに破水したこともあり少し攻めのお産にしました。
予想よりも体重は少なかったけど、頭の大きい赤ちゃん(^^)
最後はちょっと大変でしたが、久能山を20分で登れるほどに体力のある彼女の頑張りが功を奏し、入院してから3時間程で無事元気な赤ちゃんの誕生となりました。

無事にお産が済んだことを済生会に連絡すると、先生も喜んで下さいました。

こんな風に、妊婦さんの頑張りに応えてお産ができる。その大前提として、病院と連携しながら助産院なりの安全が確保できる。
そんなお産ができるのも、嘱託医療機関の先生方の理解があるからこそです。

今年も、安全に配慮しながらも一人一人の‘その人らしいお産’の為に私にできることを考え、皆さんと一緒にお産をしていきたいと思います。

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