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2017年2月 3日 (金)

1月のお産

みなさんこんにちは。

今年のお産は、1月の予定の方がバタバタと続けて出産されるというスタートでした。
それぞれが本当に頑張ってくれ、とてもいいお産で、嬉しい一年の始まりです。

その内の一人の方のお産のことを今日はお伝えしたいと思います。

妊娠中少し体重が増えてしまった以外は問題なく、おっとりとした話し方が可愛らしいその妊婦さんは、初めての出産に助産院を選んで下さいました。
妊娠中も、初めてのことだらけで不安もあったと思います。
途中から助産院に転院されたので、コミュニケーションを取る為にも診察は時間をかけ、できる限り不安のない妊娠生活を送っていただこうと思いました。

妊娠も後期にさしかかったそんなある日、内診した後に出血がありました。
おしるしとは違う赤い出血。
しかし、出血はすぐに止りました。
エコーで見ても、胎盤のトラブルではなさそう。
赤ちゃんも元気。
少し様子みて、落ち着いてることを確認して帰宅していただきました。
次の診察日には、全く問題なし。
できれば予定日前にお産になるといいねぇ。赤ちゃんあんまりおっきくなり過ぎないといいねぇなんて話をしました。
そして数日後、お腹が張ってる⁈ということで来院。
内診したら、またまた出血。万が一も考え、そのまま済生会病院で診ていただくことにしました。
結果は今のところ、緊急性はなし。
でも、いつ何があってもいいように帝王切開の前に調べる血液検査などをやって下さいました。
私は、胎盤早期剥離かな?そのまま帝王切開かな?と思ってましたので、少し彼女を不安にさせてしまったかもしれません。
けど、彼女はその後も助産院での分娩を希望してくれました。
数日後の済生会での再診で、赤ちゃんが大きいかもしれないとのことで、骨盤のレントゲンを撮っていただき、赤ちゃんの頭と骨盤のサイズに問題はなしとのことでした。
主治医の先生から助産院にお電話をいただき、1週間後の次回健診までに産まれるようなら助産院での出産、それを過ぎるようなら予定日を超過するので赤ちゃんが大きそうなこともあり病院で誘発しましょう、ということになりました。

その日から、彼女は本当に頑張りました。

病院の先生も、自然に陣痛が来るようにと久能山の階段の昇り降りを勧めて下さいました。
静岡の方ならご存知かもしれませんが、久能山東照宮の階段は山を登る階段です。
普通の人でもけっこうキツいので妊婦さんにはかなりハードなんです。
でも、そのハードさが陣痛をおこすには必要なんです。

来る日も来る日も彼女は久能山に行ってくれました。

最初は1時間くらいかけてハアハア登ってたそうですが、何度目かには20分位で登ってしまったようです。
さらには、1歳になる姪っ子ちゃんを抱いて登るという荒技までやってのけてくれました。

久能山から帰った後は必ず助産院に寄り内診します。
今日は山を2往復したよとか話しながら、お腹の張りと赤ちゃんの心拍をチェックし、子宮口の開きを確認します。

毎日のように彼女に会い、内診し、ツボを刺激し、なかなか開かない子宮口を刺激する日々。
その間、2人の方が無事出産。
彼女にもお産の波が伝わることを祈らずにはいられませんでした。

いよいよ、明後日は済生会に行く日になりました。
子宮口は少しづつですが、緩んできています。
赤ちゃんはまだまだ下がってはきていないのですが、お腹も何だか張っている感じ。
もしかしたらいけるかも!
後は彼女の陣痛が強くなるのを待つだけです。
お家で様子みていただくことにしました。

そして済生会に行く前日。
彼女に本格的な陣痛が始まりました。

お昼に入院したことを済生会に連絡しました。
主治医の先生が「陣痛きて良かったね〜。じゃあ助産院で頑張って。産まれなければ、いつでも帝王切開できる検査はしてありますから受け入れられます。」と言って下さり、本当に安心で嬉しくて頭の下がる思いでした。

入院してからは、すぐに破水したこともあり少し攻めのお産にしました。
予想よりも体重は少なかったけど、頭の大きい赤ちゃん(^^)
最後はちょっと大変でしたが、久能山を20分で登れるほどに体力のある彼女の頑張りが功を奏し、入院してから3時間程で無事元気な赤ちゃんの誕生となりました。

無事にお産が済んだことを済生会に連絡すると、先生も喜んで下さいました。

こんな風に、妊婦さんの頑張りに応えてお産ができる。その大前提として、病院と連携しながら助産院なりの安全が確保できる。
そんなお産ができるのも、嘱託医療機関の先生方の理解があるからこそです。

今年も、安全に配慮しながらも一人一人の‘その人らしいお産’の為に私にできることを考え、皆さんと一緒にお産をしていきたいと思います。

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