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2015年8月27日 (木)

誰も恨まず誰にも恨まれず

みなさんこんにちは。

先日、少し心に引っかかっていたことがスッと楽になる会話をしました。

最近お乳のケアで助産院に通ってくださっているママさん。
ご主人がお寺の方で、ご本人も仏教を学ばれています。

いろいろな雑談をしたときに、私の引っかかっていたことに対して仏教ではどんな風に考えるのか聞いてみました。

それは、私があまりお葬儀に出席しないということ。

以前、友人のお父様の訃報を聞きながらお葬儀に参加しなかったことが何度かありました。
理由は、私が出不精であること・友人とは親しくてもお父様とは面識のないこと・入院の方やお産の近い方がいらっしゃると外出できないということ。
そして、一番の理由は・・・
お産を扱っている身にとって、‟死”というものにできる限り近づきたくないという身勝手な理由です。

すごくこわいのです。死を見つめるのが。

産まれることと死ぬことは、常に隣り合わせだと思います。
赤ちゃんは、そのギリギリの場所から‟生”というステージに産み落とされます。
そのお手伝いをするのが助産師です。
私は妊婦健診でもお産でも入院中でも、常にその母子が生きていてくれることを考えます。
ちょっと大げさかもしれませんが、そうなんです。
その想いが‟死”を避けさせます。
お葬儀に行くと、何となく‟死”が寄ってきてしまいそうでこわいのです。

でも、それって亡くなった方やご家族に対してすごく失礼なことだとも思います。

もちろん、心の中では手を合わせ亡くなった方が安らかにいられることを願っています。

しかし、もしかしたらそういう私の考えや行動って亡くなった方から恨みを買うんじゃないかとか、私の他界した父親があの世でみなさんに後ろ指刺されてるんじゃないかとか、だから最近お産が少ないんじゃないかとか真剣に悩んでいたのです。(悩むくらいなら行けよ!ってツッコまれそうですが・・・)

で、仏教に詳しい彼女に聞いてみました。

そしたら、彼女、「大丈夫!亡くなった方がそんなことで恨んだりしないから。ご実家のお寺でその方たちを想って手を合わせるだけでもいいんですよー」と答えてくれました。

スーッと胸のつかえが取れました。

そーなんだ。お葬儀や墓前に行かなくても大丈夫なんだ。って。

単純かもだし、彼女が私に気を使ってくれたのかもしれないけど、その道のプロの方の言葉はうれしいものです。

私は相変わらず無宗教者ですが、助産院を通して知り合う方からいろんな考え方を教えていただきます。

仏教には仏教の、キリスト教にはキリスト教の、教えがあります。

そういう教えって、本来は強制されたり勧誘されたりして聞くものではなく、日常の中で不安になった時身近にいる彼女のような方からさりげなく「仏教ではこういう考え方もあるよ」って教えてもらうものだと思います。

そうしていつか自分があの世に行く時、自分のために、宗教を選ぶかもしれません。
そのまま無宗教のままかもしれません。

そういえば看護学生の時、解剖学の先生が解剖前のご遺体を見せてくれました。

顔が引きつっている私たちに先生は、
「亡くなった体を診るのは怖くないよ。本当に怖いのは生きてる人間だよ・・・。
亡くなってしまった方の体は動かすこともできないし犯罪を犯すこともできないけど、生きてる人間は欲や恨みで犯罪を犯すこともあるし、それに巻き込まれるのは怖いよね。」
とおっしゃいました。

生きている間も死んでからも「誰も恨まず誰にも恨まれず」の人でありたいです。

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2015年8月20日 (木)

産婆の心で

みなさんこんにちは。

最近静岡市の人口が減っているからか、リスクのある妊婦さんが増えたからか、以前に比べて助産院での出産が減っています。

戦前は、自宅出産が当たり前でした。
江戸時代以前からいた産婆という人達がお産を扱い、沐浴をし、村の子供達の成長を見守ってきました。
私が開業前に仕事をさせていただいた、今は亡き増田助産院の増田さかへ先生は、そんな昔の産婆を知っている数少ない助産師の1人でした。
増田先生は、産婆免許の時代の人ではなくれっきとした助産師です。
しかし、先生が教えを受けた方は昔ながらの産婆の時代の方だったそうです。

増田助産院で働いていた時は、朝出勤するとまず増田先生のお部屋に行き、朝の挨拶をします。
どんなにお産が続いて疲れていても、先生はいつもニコニコと私を迎えてくれました。
そして、お手伝いの方がお茶を淹れてくれるのでそれを飲みながら、しばらくは先生の昔話を聞かせていただきます。

あの頃は、あまり勉強になるなんて意識もなく先生の色々な話を聞いていました。
しかし、知らない間に先生の話は私の助産師としての血や肉になっているんだと今更ながら思います。
診察の時に妊婦さんに向けて発した言葉や、お産の時の先生の手技や佇まいが、今私が皆さんに向けている助産師としての姿や指導の中に息づいているのを時々感じます。

そんな先生のお話の中で、私にとって印象に残るお話があります。

まだ増田先生が助産師になったばかりの頃、産婆の先生と、当時‘部落’と呼ばれていた地区の貧しい家のお産に呼ばれました。
その当時は、まだまだ終戦から間もない時期で物資もあまりありません。
その家の方は、拾い集めた布やら脱脂綿やらを用意して(当時はお産に必要なものは各家庭が用意しておいたそうです)お産に臨み、無事お産が終わったそうです。
そして、家の人が産婆の先生と増田先生にお茶を淹れて出してくれました。

それは先ほど産まれた赤ちゃんの沐浴をしたアルマイトの洗面器を洗って新しく水を入れたものを焚火で沸かし、乾燥させた草を煮出したもの。
その家で煮炊きできる容器はそれしかないのです。
まだうら若き助産師だった増田先生は、口にすることができなかったそうです。

しかし、産婆の先生はそれを美味しそうに飲み干し帰っていったそうです。

帰り道、増田先生はなぜあんな不潔なものが飲めるのかと産婆の先生に聞いてみました。

すると、産婆の先生は‘あのお茶は、あのお宅でできる最高のもてなしなんだよ。お茶をいただいたんじゃない。心をいただいたんだよ。’と、おっしゃったそうです。

それ以来、増田先生は訪問先で出していただいたものはいただくようにしたとニッコリ笑っておっしゃいました。

私にとって、この話は自分の助産師としての姿勢の核になっています。

自分がどうしたいかや、世間的にはどう見られているか、常識はどうなのか、ではなく妊婦さんやそのご家族の精一杯を知りそれをサポートしたい。そのご家族にとっての最高の思いを受け止め、共有したい。
それが、私が開業助産師をしている原点です。

それぞれの助産院にそれぞれの熱い想いを持った助産師がいます。

そんな助産師達と一緒にお産をしませんか?

安全を第一に考えながら、開業助産師だからこそできる技術や心で、皆さまのお産や子育てをサポートします。
ずっと同じ助産師が寄り添い、家族に囲まれて、産婆の心が生き続ける場所で、お産してみませんか?



助産院の玄関入って左の小さな額です。

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2015年8月15日 (土)

終戦記念日

みなさんこんにちは。

今日は終戦記念日でした。

テレビでは色々な特番が組まれてました。

日本が行った戦争。与えた苦しみ・受けた苦しみ。

忘れてはいけない出来事。

けれど、今現在この時間も世界のどこかで戦争が行われています。
そして、世界は歴史の中でずっと戦争を繰り返してきました。
忘れてはいけないし、繰り返してはいけないけれど、私にとっては‘日本の戦争’とは、歴史の一部でしかありません。
しかし、その戦争で苦しんでいる人が今もいるんだから、戦争は過去の歴史ではないんだ、とも言われています。

私は、忘れないことも大切だけど、そこから得た有形無形のものを良い形で未来につなげていくことこそ、一番大切なことなのだと思います。

おしか助産院で産まれた小さな命が大人になる時。
世界は、日本は、どうなっているんでしょう。
終戦100年を迎える日も、今のように不戦の国でいられるのかな?
誰もが、当たり前に今の平和がこの先もずっと続くと信じています。

当たり前を維持する。
それが本当は一番大切で一番難しいことなんですよね。

産まれたばかりの小さな命に、私達が享受してきた当たり前の平和を受け継いでもらうために今できることは何なのでしょう。

為政者の声に考えもなく追従せず、極論で不安を煽る人の声に安易に便乗せず、しっかりと自分の頭で考え発言できる人になりたいです。

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2015年8月14日 (金)

原発反対というけれど・・・

みなさんこんにちは。

あまりにも毎日暑くて、相変わらずクーラーのないリビングで生温い送風機の風を受けながらこんなこと考えました。

つい最近、日本は原発ゼロから再稼働への舵を切りました。

私は、全てのことに対してファジーな考え方をするので、原発には今のところ賛成も反対もしません。

原発の持つ表面的な危険も潜在的な危険も含め、絶対に必要なものだとは思いませんし、かといって火力発電が排出するCO2も気になるし、自然エネルギーの発電で助産院と家の全ての電力を賄えるほどの設備への出費はとうてい無理です。

テレビでは、原発反対派の方がこの2年日本は原発ゼロでやってきたのだから原発がなくても問題ないと言ってます。
ドイツでは、福島の災害以降国を挙げて原発ゼロとなったんだから日本だって!とも・・・。

確かに正論です。

しかし、ドイツと日本では国民の生活も気候も違います。
他国がこうだから日本もそうあるべきだは、間違ってると思います。

また、確かに原発をゼロにし電力を減らしても日本は大丈夫でした。
しかし、私を含め電気料金の値上がりに悲鳴を上げてる方もいるでしょうし、節電の努力あってこそなのです。
電力会社の経営の仕方云々はここでは置いておいて、実際に火力や自然エネルギー頼みの発電では、電気料金は高いのです。

もちろん電力を垂れ流し的に使うことには抵抗がありますが、私は、節電努力というものは条件の整っている方には普通のことなのでしょうがそうでない方には過酷なことだと思うのです。
経済的に余裕のない身にとっては、電気料金も痛いし自家発電設備への投資もできず。
健康に不安のある方にとっては、夏は夏らしく暑さを楽しみ汗をかきましょう!の生活は、命取りになることさえある最近の猛暑。
万が一冬場に寒波が襲ってきて、電力不足やら経済的理由で室温を上げられなかったら、赤ちゃんや老人や病人の多くは、どうなってしまうのでしょう。

原発反対!脱原発!
それは良いことなのかもしれません。
それが実現できる未来を作るのが正しい方向なのかもしれません。

しかし、今、すぐに、は難しいのではないでしょうか?

議論を重ね、原発に頼らなくても全ての人がその人らしく電力の恩恵を受けられるようなシステムを作ってからでもいいのではないでしょうか?
例えば、各家庭全てが格安で太陽光発電できるような行政支援を加速させるとか。
アハハ^^;あまりにも浅はか過ぎて他には良い案が浮かびませんが、専門家や科学者さん達の知恵を結集させれば、原発に変わるフトコロにも自然にも優しい電力供給は比較的早く実現できるでしょう。

しかし・・・
それには、国にお金を出してもらう必要があります。国が出すお金即ち税金です。

日本のみんながしっかり働いて、適度に消費して、しっかり税金を納めて、賛成の方は反対の・反対の方は賛成の方を思い遣って、より良い議論ができるといいなと思います。

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2015年8月 5日 (水)

まさかのプール⁈

みなさんこんにちは。
毎日暑いです!暑過ぎる!
妊婦さんは、ただでさえ暑いのにお腹に赤ちゃんいて、重い・暑い・けど体冷やせない、の三重苦ですよね。
でも、こんな暑さも無事に赤ちゃんが産まれれば、懐かしい思い出になります。
妊娠中に大変なことたくさんあれば、それはすなわち産まれた赤ちゃんにお話してあげるネタがたくさんできるってこと。
いつか、かわいいお顔でママにお話をせがむ時が来るでしょう。
その日の為に、今を頑張って下さいね。

ところで、暑いといえば我が家のオトメちゃん、またやってくれました。

今日はお仕事がお休みのオトメちゃん、エアコンのないリビングで暑い〜とバテぎみ。
ハワイ行きたい〜とかプール欲しい〜とか、言いたいこと言ってます。
私は、今日は赤ちゃん健診や妊婦健診やらまぁまぁやることがあり看護学生さんもいたので、オトメちゃんの相手もそこそこにバタバタしてました。
なので、オトメちゃんにはハワイ行けばぁ〜?とかドンキで子供プールでも買ってくればぁ?とか適当に答えてました。

すると、オトメちゃん、車に乗ってどこかに出かけて行きました。

しばらくして、ニコニコ顏で帰ってきたオトメちゃんの手には、なんと・・・子供プール(ーー;)
2.4mの円形の空気を入れずに使うアレ。
早速ベランダに広げて水入れて、水着に着替えて入ってました。
プール入って、ベランダで寝そべって、肌を焼きたいみたい。

23才ですよ!一応社会人!

こんな社会人って、有り⁈

・・・というわけで、今我が家にはプールがあります。

夜になって、私も素足でそっと入ってみました。
もちろん足だけ。

意外と気持ちいいかも(^^;;

オトメちゃん、しっかり者なんだけど子供のままの部分があって、5才位の彼女の姿が今に重なります。
無邪気な23才です。








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2015年8月 1日 (土)

暑い!暑過ぎる!

みなさんこんにちは。

コウメさん、コメントありがとう。
子供の病気もらうと、大人は辛いんだよね。
こんな暑さじゃ、体力も無くなるしね。
でも、無事回復なら良かったです。
喧嘩するほど元気な子供達を、コラー!💢とこれまた元気に叱りとばす毎日。
そんな当たり前の毎日が、実は愛おしい日々なんです。

暑いと言えば、実は我が家のリビングにはエアコンがありません。

もちろん、助産院部分は全部屋エアコンは取り付けてありますが、リビングは風通しもいいし高台だしそんな長くいる場所じゃないしってことで、建築時の節約の為にエアコンは取り付けませんでした。

・・・結果

・・・地獄✖︎✖︎✖︎

確かに風は入ります。
ただし、風が吹く日限定。しかも湿気を含んだ風。
長くもいません。
長くいるのは、もっと暑いキッチンなので。 涙
節約しました。
すぐに買える予定で・・。買えません。 涙

まぁ、幸いなことに寝室にはエアコン入れましたが、お産だの入院だのあると、結局リビングでうたた寝しちゃって、寝室のベットで寝る時間て短いんです。

あー。来年こそエアコン入れたいなぁ。



大活躍の送風機。
ゴメン。キミだけじゃあ我慢も限界。

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