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2012年6月20日 (水)

父の他界

みなさんこんにちは。

先日父が他界しました。
このブログで父倒れましたと書いてから1年半弱かな!?
その時は余命半年と言われていたのに、頑張ってくれました。
今日は少しだけ父の他界こと書かせて下さい。

父はここしばらくはめっきり弱くなり入退院を繰り返しながら自宅で母が介護していました。
体が大きくてガンコな父の介護は母も大変だったと思います。
しかし薬を飲ませたり簡単なリハビリをしたりする時、介護士さんや看護師さんでは拒否することも、母がおだてながらなら上手くいくことが多く、そういうエピソードを話す母に長年連れ添った妻としての意地を感じ、母なりにそれはそれで充実した時間だったのではないかな?と今は思います。
私は叶えることはできなかったけど、“長年連れ添うことの大切さ”を父と母の姿を通して知ったような気がします。

6月はお産が少し多く、6月6日に2組のお産がありました。
その2組の退院が6月10日。

父親の誕生日は6月26日なのですが、不思議なことになぜか今年は6月10日と思いこんでいた私は、いつもならば退院されたその日の午後は(日曜日だったので診察もなく)グタ~~~としているはずなのに、イモちゃんに“じぃじがお誕生日だから会いに行こう”と電撃訪問を決行しました。
出がけに実家に電話をかけると電話に出た母に“誰の誕生日だね?”とあきれられ笑われてしまう始末。
でも、その時母に“お父さんまた入院しちゃったから、来るなら病院においで”と言われました。
普段なら、じゃぁ6月26日にプレゼント持って行くよ!ということになるのですが、その日はそのまま会いに行くことに。

病院で会った父は今まで以上に衰弱してだるそうにしていました。
私の冗談にもやさしそうに目は笑うのですが、口元を動かすもの大変そうで笑顔にはならずうなずくだけ。
でもイモちゃんの名前はしっかり聞き取れる声で呼び、二人で添えた手を弱い力で握りかえしてくれました。
つい1ヵ月ほど前に会った時には、新しい助産院はいつ建前をするんだと聞き、大まかな日にちを言うと(来れる状態でもないのに)母に“その日は行かなくちゃな。空けとけよ。”なんて言っていたのに、6月10日に行った時に“建前が決まったよ。お父さん来てくれるんでしょ。早く元気になってよ”と言った時には、寂しそうに力なくうなずくだけでした。
後ろ髪をひかれる思いで病室を後にする時、“今度は夏休みにオトメちゃんも連れてくるね”と言ったのですが(オトメちゃんは父の一番最初の孫なのでいつもすごく会いたがってるんです)その時はうなずきませんでした。
きっと自分の最期がわかっていたのかも・・・。
母には帰り際に“そろそろ覚悟しといた方がいいかも”と言われました。

そして、6月15日。
その日は早朝にお産がありました。
とってもスムーズなお産で、助産院到着後25分でスルスルポンッと3600グラムのベビーちゃんがママの体を傷つけることなく出てきてくれました。

そしてその日の夜の8時頃。
お産をしたお母さんも赤ちゃんも状態はいたって良好で、お夕食も出し終え色々な片づけも済んだ頃、実家の姉から電話が入りました。
“お父さん、危ないから家族を呼ぶようにって医者に言われた・・・”と。
私は、とっさに“ごめん、今朝お産したばかりの人いるからすぐには行けない“と冷静に答えてました。何となくそう答えることが父が一番喜ぶって思ったのです。
そして、茨城のオトメちゃんに電話をすると夜行バスですぐに帰る!とのこと。
ことの次第を入院の方に説明し、お留守番をしてくれる助産師を手配し、9時20分頃にイモちゃんと家をでようとしたその時、再び姉から電話でした。
“今、息を引き取ったから・・・”

イモちゃんと、夜中に向かった病院で動かなくなった父に対面しました。
“全部わかってる。気にするな”って・・きっと・・そう言っているような気がしました。

全てがその瞬間に繋がってるんだって思いました。

トンチンカンな私の勘違いの父の誕生日。とってもいい時間にとってもいいお産をしてくれたベビーちゃんとお母さん。あわてん坊の私が事故しないように出がけにかかってきた電話。

お父さんは、全てわかってそしてこの時間に逝ったんだって思えました。

昨日の葬儀の日まで、ちょうど入院の方とベビーちゃんがいてくれたおかげで私は気持ちを平常に保つことができました。
あの世とこの世、逝く人来る人、そのどちらも大切でそのどちらもたくさんの家族に囲まれて・・・幸せの意味を深く感じることができました。

父が楽しみにしていた新しい助産院。
外見ばかりが立派ということがないよう、中身も充実させてもっともっとみなさんに喜んでもらえるように頑張りますね。

それが、私に対する父の一番の望みでもあると想うので・・・

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