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2008年9月18日 (木)

カラクリ

みなさんこんにちは。

マキココさん、ありがとねぇ。
マキココさんの第3子はもちろんのこと、ふーちゃんの赤ちゃんとりあげるまで助産院つぶせないなって覚悟できました!また遊びに・・イヤイヤ赤ちゃん健診にcoldsweats01きてくださいね。

今日はちょっとみなさんに知っていてほしいことがあるのでそのことについて書きます。
この前のセブンcyanさんのコメントにあったようにこのつどめでたく(一見ね)社会保険のお産の手当金が35万→38万になります。
けど、これは手放しで喜べる内容じゃないんです。
なぜ“一見ね”なのかというと、来年の1月以降の出産の方から「産科医療保障制度」というものが始まります。
これは簡単に言ってしまえば厚生労働省が管轄する財団法人による脳性マヒ児の救済制度です。お役所が先陣をきってお産時の脳性マヒに給付金を払ってあげるから安心しなさいというということなんです。
でもでも、財源はないそうなんですよ。いらない道路や天下るお役人には湯水のごとくお金が落ちていくのにね。
そこでお役所さん、知恵を出し合いました。そうだ、病院からいただけばいいんじゃん!と。
1月以降の出産一人につき3万円Σ(゚д゚;)を各出産施設は財団法人日本医療機能評価機構というところに支払うことになりました。保険料なんだそうです。
脳性マヒの子供は年間600~800人ほど出るということです。
確かに可能性はどなたもゼロではありません。私たち助産所はいざというときのために独自で助産所責任保険に入っています。
本当に必要なのかなぁ・・・この保障制度。
でも、この立ち上げ時点ですでに全部の分娩施設が加入するというのが前提で始まった制度です。加入しないわけにはいきません。
ここまでの説明で、みなさんはピン!ときたでしょうか?
分娩手当金の増額分=各施設が支払う保険料なんです。
異常があってもなくても一つのお産につき3万円を支払うというのは病院側にとってはかなりの負担です。どこの施設も来年の1月以降の分娩料金を値上げするでしょう。それが“3万円”なんです。
残念ながらお母様方のお財布には1円も入ってこないのです。
要するに受益者負担の保険なんです。

おしか助産院もこの保険に入ろうか知らん顔しちゃおうかしばらく悩みました。
そうこうするうちに申込期限を過ぎちゃって、慌てて先日急いで手続きしました。
けどそれからしばらくして、その財団法人から“申込期限の延長”のお知らせが届きました。もちろんこれはどの施設にも届いたんだと思いますが、やっぱり私だけじゃなくもっと多くの施設でこの保険の必要性に疑問を感じて加入を見合わせているんだと思います。
どこの誰が一番笑いが止まらないんだろう…。そんなこと思っちゃいけないと感じながらも素人考えで“財団法人”=お役人の天下り先?の方程式が頭の中でグルグル渦巻いてる、そのくせそれに加入してしまっている自分に?????疑問符だらけの今日この頃です。

その財団法人の方の説明によると、将来的にはもっとたくさんの医療に対する無過失保障制度に枠を広げて、日本中の病院が全て加入する大きな保険になり、そうすれば保険料を下げることもできるのではないかとのことでした。
私のドバイザキ構想とじゃあどちらが現実的な話なんだろう~┐(´д`)┌ヤレヤレ

医療をとりまく現状は厳しく、確かに訴訟の急増もあり訴訟の多い産婦人科医のなり手が少ないことから、少しでも医者が安心して分娩を取り扱えるようにと、国家は・行政はいろいろお考えくださるようです。でも、その前にすることあるんじゃないかなぁ・・・ほんとにこれでいいのか?日本のお産sign02

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2008年9月17日 (水)

子猫のレイン

みなさんこんにちは。

そして、私のボヤキにコメントしてくれた菜の子さん・ikkuさん・ハル母さん・セブンchanさん・さぇさん・Aさん・としママさん、ありがとう!!
みなさんのコメント読んで嬉しくてウルウルしちゃいました。そしてちょっぴり恥ずかしくなりました。だって、みなさんからのこんな声聞くことで“そうだよね、私もっと頑張ってもいいよね”なんて自分の存在を確認しながら前に進んでいく自分の甘さをみなさんに露呈してしまったんですから・・・c(>ω<)ゞ
本当にみなさんにコメントしていただいたとおりです。今すぐに何かが大きく変わるわけでもないし、一人の力はたかがしれてるけど、自分の正しいと思うこと(自然な出産やその前後に寄り添ってみなさんをサポートすること)を丁寧に継続していけばなが~い年月の中で何かがかわるかもしれないし、たとえ何も変わらなくても少なくとも私の守りたい大切なものは無くさなくて済むんですよね。
そして、おしかで産まれた子達が本当に温かい愛情に包まれてすくすく育っている姿を教えていただいて、その子達の人生のスタートに立ち会えたことに幸せを感じます。
これからすてきなパートナーに出会っておしかの扉をたたくことを楽しみにしてくださる方もいて、本当に私は幸せ者ですね。
ありがとう。みなさん、こんな私を支えてくれてありがとう。
また、健診や乳児健診で顔見せに来てくださいね。お腹に赤ちゃんいなくたって何か心配なことあればいつでもご相談くださいね。婦人科的な処置や病院のような診察は助産院ではできませんが、みなさんの心を私にできる精一杯で支えさせてください。
それが私にできるみなさんへの恩返しです。

さて、話は変わりますが今日は昨日までいた子猫ちゃんのお話をします。

その子猫ちゃんは一昨日の雨の夕方に助産院横の畑から姿を現しました。
私ははじめ気がつかなかったのですが、車から降りたはずのオトメちゃんとイモちゃんがなかなか室内に入ってこないので外に出てみると「ママぁ~、この子離れないよ」と地面にしゃがんでいます。よく見るとお醤油のボトルほどのかわいい子猫が彼女たちの足にまとわりついていました。色は濃い茶色。アメリカンショートヘアのようなトラ縞模様がお顔と足に入っています。めちゃめちゃかわいくて、私もさすがにググッときましたがさすがに助産院で猫を飼うわけにはいきません。私はかねてからもし動物を飼うことがあるのならちゃんと室内飼いで最後までキチンと責任をとるというのが信条なので、野良ちゃんに餌だけあげて放し飼いというのはできません。
けど、ここは助産院です。大きな動物を室内で飼えるはずもなく、子猫ちゃんにはあきらめてもらうしかありません。
子猫ちゃんに「ここはダメだよ」といいきかせオトメちゃんとイモちゃんを振り返ると、まるで“あなたたちが捨て猫かい!”と言いたくなるようなすがるような目つきで私をジィ~~~っと見つめています。オトメちゃんなんか、この子は雨の日にやってきたから名前は“レイン”とか言い出す始末。オイオイ、名前つけたら愛着湧いちゃうじゃん。
一瞬・・ほんの一瞬だけ“ミルクだけでもあげよっか”と言いそうになりましたが、ミルクをあげたら最後、きっと子猫ちゃんは飼ってもらえると期待しちゃうでしょう。そしてますます離れなくなりそうで、一匹と二人のすがるような視線を感じながら鬼ママは家に入ってしまいました。
その後も子猫ちゃんは玄関先にいたようで、一晩中か細い声でミャ~ミャ~鳴いてました。その声を聞くたびに入れてあげようかなぁでもだめだよなぁと、お産以上に悶々とした一夜を過ごしました。
そして次の日、お洗濯を乾しにでた私の姿を見つけたレインは(結局私も名前で呼んでるcoldsweats01)やっぱり離れず、玄関先に居座り続けます。診察の方や宅急便のお兄さんが玄関を開けると待っていたかのように中に入ってきてしまいます。そのつど外に出して心を鬼にして知らん顔を続けました。そうこうしているうちに夕方、レインの鳴き声が聞こえません。どこかにいっちゃたかな?それとも通りがかった人に拾われたかな?まさかカラスに・・・?心配でなりません。あ~、やっぱりお世話してあげるべきだったのかなぁ。そうして里親さんを募集するべきだったかなぁ。後悔してます。
そして私の後悔にとどめを刺すように、昨日助産院に宅急便を運びにきてくれたお兄さんがわざわざ自分のお休みを使って「猫欲しい人見つかったけどまだいます?」って来てくれたんです。もちろんレインはもういないのでお兄さん残念がってました。けっこうきれいな子猫ちゃんだったので。
そんなこんなで、この2日間はかわいい子猫ちゃんに振り回されて過ごしました。あ~、飼ってあげたかったな。

みなさんだったらこんな時どうします?

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2008年9月14日 (日)

ボヤキ

みなさんこんにちは。そしてお久しぶりです。

このところ少々気分が沈みがちでブログの更新もおさぼりしてました。
原因は“秋”かな・・・?なんてセンチメンタルなものではなくて、助産院って?助産師って?本当に必要とされているんだろうか・・・とふと疑問に思ってしまったんです。
この疑問の発端は、県内のとある市立病院の産科医師の辞任の報道からでした。
その医師は「医師一人の体制の中では120%の安全の確保を病院側が約束できないのなら勤務を続けられない」と周囲に洩らしていたそうです。
“120%の安全”とはなんなんでしょう?お産は放っておいたら危険です。そのために私たちは持てるすべてをかけて異常の早期発見に努め安全なお産を目指します。まず最初に“安全”ありきではなく、安全なお産はお産をされる本人も含めて全ての関わる人間が一つになって作り上げていくものだと思っています。
総合病院の中で婦人科の患者さんや外来の勤務を抱えながらの分娩への関与はきっとその医師にとって相当に過酷な労働だったのだと思います。辞任の気持ちはよく理解できます。そうして、地方から産科医師が減っていくのです。
しかし、ちょっと待って!その病院にも助産師はいたはずです。医師が「医者の仕事」と決めているお仕事の中には助産師が力を発揮できる仕事もあったはずです。全てを医師が背負うのではなく助産師の力を信じて助産師を活用するということは考えられなかったのでしょうか?
最近の産科医不足のニュースで時々耳にするのは、産科医確保のための行政の涙ぐましい努力です。公立病院に勤務してくれたら馬を一頭進呈だとか野菜を一年分だとか、地域で開業してくれたら一億円の無利子貸付だとか貸与だとか・・・・。しかし、こと助産師の勤務・開業に関してはその逆で開業もままならないような制度に縛られ、開業のための金策に奔走し、行政のバックアップどころか理解も得られないような有様です。
先日などは静岡県の母子保健の担当者が助産所での妊婦健診の公費負担の問題で「医師の診断の得られない健診を妊婦健診とは認めない」という発言をしたとか・・。私たち開業助産師はモグリでもヤミでもなくしっかりとした法的根拠と国家資格に基づいて妊婦さんを診察し異常の早期発見に努めています。医師の行った診察だけを妊婦健診とするというのがお役人の見解というのなら、法的に認められている私たち開業助産師のしていることはいったい何なのでしょう?(それでも静岡市はとても理解あるほうで、公費負担を2回まで助産院での診察で使えるようにしていただきました)
私は日々いろいろな思いを持って、子を産み育てることのすばらしさを伝え、お手伝いし、そして全ての子供が愛されることを願っています。私にとって助産院はその思いを伝え実行する場であってツールの一つです。ドバイザキ構想といかないまでも、お産だけではなく子供たちがお母さんがお父さんが、家族として人として幸せを感じられる場所を提供したいと思っています。そんな小さな幸せが広がることで家庭を持つ意味や子を持つ意味を若い世代に伝えていける、子供を持つことへの抵抗を少なくしていける、少子化に何らかのブレーキをかけられる・・・と思うのです。そういう思いも、“医師さえ確保できれば開業助産師なんてものは知ったこっちゃない”的なお役人の前では女子供の考える甘っちょろい幻想に過ぎないのでしょう。
こんな現状の中で、ただただ無事にお産をこなしてゆくだけの自分の将来に少し悲観的になっています。自分があまりにも無力で現状に対して何もできないこと(問題が大きすぎて関わることさえ尻ごみをしている自分)に腹が立ち悲しいです。

あ~~~。早く9月のみんなの出産が始まってこんなことでクヨクヨしている暇もないような日々にならないかしら・・・?
9月の方は、いつもニコニコした笑顔で私の心を癒してくれるTさん、第2子出産の時からお付き合いさせていただいている気心知れたYさん、初期の出血を乗り越え私に生まれ来る命の強さを教えてくれたもう一人のTさん・・・あっ、今気がついたけどみんな3人目出産の妊婦さんです。アハハ今頃改めて気付くなんて・・・。みなさん同時期に出産して楽しい合宿のような産後を過ごせたらいいなぁ。こればっかりは神のみぞ知る日程なので私は楽しみに待つしかないですね。

今日は私のボヤキにお付き合い下さってありがとうございました。
みなさんもたまにはこんな風にボヤいてしまうと心の風通しが良くなって明日からの活力につながるかもしれませんよ。コメントにボヤキ大歓迎!ボヤキカモ~~ンの気分です。

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