予期せぬ花
久しぶりの台風、すごかったですね。
私は、子供の頃に家の横に川が流れていてこんな大雨の日は魚とりアミを持ってフナを取りに出かけて母に心配をかけてました。
生き物大好きなんです。
そのくせ取った魚がどうなったか覚えていないので、きっとかわいそうなことしてたのかもしれません^^;
話は変わりますが、助産院の玄関先に植えてある木にこの頃花が咲きました。
何の樹だったか忘れてしまいましたが、結構大きくなってくれて2階のお部屋の窓にさす日光を柔らかく受け止めてくれるほどに成長してくれました。
今まではこの樹は花が咲かない(または気が付かないほど小さい地味な花の樹)んだとばかり思っていました。
そしたら、今年は突然鈴なりの白い花をこんもりと咲かせてくれました。
少しだけ良い香りもします。
この樹にこんな実力があったなんて驚きです。
この頃は毎朝どこからともなくミツバチが蜜を吸いに集まります。
お利口なことにそのミツバチたちは診察が始まる頃になるとどこかに帰っていきます。
そんなミツバチをみて、あぁこのハチ達の蜂蜜を食べてみたいなぁなんて思ってしまう私は、ナンなんでしょう・・・。
今回、この樹からまた一つ学んだものがあります。
この樹のしてくれたことってそのまま子育てにあてはまるんだなってこと。
この樹は花なんて全然期待してなかったし、玄関先で日陰を作り2階の窓からのぞく姿に風を感じたり部屋に差し込む枝の陰に癒されたり・・・その存在だけで私を充分楽しませてくれていました。
時に広がりすぎた枝が邪魔になり切り落としたこともありますが、それによって樹の幹に栄養がいきわたり、結果として空に向かって大きく太く育ってくれます。
そして、期待もしていなかったのに美しい花を咲かせてくれました。
もちろん、その花を美しいと思うかミツバチが集まって危険ととるのか、散り際の花がらが玄関先や車を汚して迷惑ととるのか、それは人によって様々な意見があるでしょう。
でも、私は素直に花をさかせてくれたこの樹に感謝です。
きっと私に自分がこんなステキな能力があるんだよって教えたかったんだと思います。今まで以上にこの樹に愛着を感じます。
子育ても似てると思いませんか?
子供ってその存在だけですばらしいんですが、思わぬところで思わぬ花を咲かせてくれます。
別に大きな期待をかけなくても、子供一人ひとりが持つ能力はその花を咲かせる時が来ればちゃんと花を咲かせてくれるのです。
その能力がどんなものであるか、判って伸ばせる親もいれば気が付かないところでスクスク伸びる能力もあります。
別に親が全てを把握して手をかけなくても私は良いと思います。
大切なことは、花の咲く環境がいつでもスタンバイできていることです。
せっかく花を咲かせようとしているのに、いつもいつも花芽を見ずに強い刈り込みばかりしていると、太く不恰好な樹になってしまいます。
そして、強い刈り込みに反発するかのごとくとんでもない方向にヒョロヒョロと未熟な細い枝を出します。
子供だって、伸びるべき花芽をいつもかられてしまったら花は永遠に咲かないでしょう。
出来るだけ自由に、しかし広がりすぎた(いきすぎた行動)部分はしっかり刈り込んで、心の主幹にたっぷりと愛情という日の光を注ぎ込んであげることです。
こんな偉そうなこと書きながら、私自信がそれを実行できているかどうかは疑問ですが、けどこうして書く事で自分の育児を振り返り明日からの楽しい育児につなげていければいいかなと思います。
私も目下育児中のママです。
試行錯誤しながら、明日の“予期せぬ花”のために今日も子供達と向き合ってます。
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